歯医者の初診料は初診時の治療費じゃないって本当?
歯医者の初診時に領収書に記載されている初診料。
しかし、同じ歯医者に通っていても、また初診料を請求されることがあります。
実はこの「初診料」とは「初診時の治療費」という意味ではないんです。
そこで今回は、その違いについて解説していきます。
初診料とは初めて受診した際の基本料
初診料とは「初めて歯医者に受診した際にかかる費用」でも「初診時の治療費」でもありません。
初診料とは、保険制度で定められた「歯医者に初めて受診した際に最低限かかる費用」のことです。
言い換えると「初めて受診した際に掛かる基本料」とも言えます。
では、初診時にかかる基本料なのに、なぜ同じ病院で何度も請求される事があるのか。
次の項目で説明していきます。
初診料と再診料の違い
初診時は「初診料」、2回目以降の来院では「再診料」がかかります。
この再診料も初診料と同じように「2回目以降の受診の際に最低限かかる費用」<のことです。
ここがややこしいのですが、治療が継続している場合は「再診料」が請求されます。
しかし、患者さんの都合などで治療を中断してしまったりして、受診の期間が3ヶ月空いてしまうと、保険制度上は初診とみなされ再度「初診料」が掛かってしまうのです。
診療報酬の計算方法
今まで保険制度によって決まっているのが「初診料」とお伝えしました。
この保険制度というのが診療報酬です。
診療報酬とは医療保険の中から医療機関に支払われる医療費のことです。
診療報酬は1点につき10円となっており、全ての医療行為において点数が決められています。
歯医者における「初診料」と「再診料」の診療報酬点数は以下の通りです。(令和2年)
初診料…261点
再診料…53点
そして医療保険の中から支払われるので、私たちが負担するのは3割ということになります。
初診料…261点×10点×3割=783円
再診料…53点×10点×3割=159円
また、診療報酬は2年ごとに見直されるので、だいたいこのくらいの料金だと思っていただいて結構です。
初診時には「初診治療費」が発生する
こちらは初診料とは異なり「初めて歯医者に受診した際にかかる費用」=「初診時の治療費」です。
初診時にかかる料金は、初診料に加えて「検査や処置にかかる費用」が加算されます。
初診料は誰であっても一律ですが、検査や処置内容は患者さんによってそれぞれですので、当然治療費も異なってきます。
大学病院での初診料は割増になってしまう
普段、風邪を引いたり歯が痛くなってからといって大学病院に行くことはあまりないかと思います。
もし、紹介状なしで大学病院へ行ってしまうと特別料金がかかってしまいます。
大学病院は、救急の患者さんや重度な患者さんを担当する役割があります。
そんな大学病院に「詳しく診てほしい」「もっと先進的な治療を受けたい」といって比較的軽症の患者さんが殺到してしまうと、本来の役割を果たせなくなってしまいます。
そのために、大学病院に紹介状なしで受診してしまうと、特別料金が上乗せされてしまうのです。
わざわざ高い料金を払ってまで大学病院に行くくらいならと、ほとんどの人が町の病院を受診することで、医療のバランスも保たれているのです。
歯医者に関わらず、軽度の症状の場合は、まずはかかりつけ医やクリニックを受診し、必要に応じて大学病院などの大きな病院を紹介してもらいましょう。
歯医者にはこまめに行こう
お伝えしてきたとおり、初診料と初診時にかかる料金は別物です。
面倒くさいからと歯医者に行くのを先延ばしにしていると、初診料を何度も払うことになってしまいます。
初診料は再診料よりも診療報酬点数が高いため、その分料金も高くなってしまいます。
途中で治療を中断してしまうことは、再度初診料がかかってしまい、症状を悪化させてしまいかねません。
逆にこまめに歯医者に行くことは、何度も初診料を支払わずに済むことにもなりますし、キレイで健康的な歯を保つことにも繋がります。
名古屋歯科では24時間web受付を行っておりますので、いつでもご予約いただけます。
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