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2025.04.25
その他

歯医者で感じる匂いの正体とは?原因と匂い対策の取り組みを紹介

歯医者には、漢方薬のような独特の匂いがあります。匂いに敏感な人や、過去に歯医者の治療で痛い思いをした人は、特に気になるのではないでしょうか。

あの匂いの原因は、治療に使われる複数の薬剤や消毒液などです。歯医者の中には、患者さんの負担を少しでも取り除くため、この匂いの軽減対策に取り組んでいるところもあります。

本記事では、歯医者の匂いの原因を徹底解説しました。匂いの具体的な成分から、歯医者が行っている取り組みまで紹介します。

歯医者に入ると鼻に入ってくるあの匂いの正体は?

歯医者に入ると感じる独特な匂いは、治療に使うさまざまな薬剤から発せられています。

薬剤は口の中で使われるため、匂いに敏感な人にはそれだけでストレスです。歯医者が苦手な人なら、あの匂いを嗅いだだけで、過去の嫌な記憶を思い出すことでしょう。

近年は、このような独特の匂いに対して、さまざまな対策を施している歯医者も増えてきました。独特な匂いがどうしても気になるなら、診察を予約する際に相談してみるのも良いでしょう。

どうして独特な匂いがするの?

歯医者の匂いが独特なのは、さまざまな薬剤の匂いが混ざり合っているためです。ここでは、特に匂いが強い薬剤を紹介します。

ユージノール

匂いの原因になる薬剤の筆頭は「ユージノール」だといわれています。これは治療中の歯を保護する仮フタに含まれる他、かぶせ物の接着剤としても使われている材料です。

ユージノールは丁子(クローブ)から採集されるオイルの主成分であるため、そのまま丁子の匂いがします。丁子は漢方薬の原料として用いられたり、カレーや煮込み料理のスパイスとして使われたりしている身近な植物です。

ホルムクレゾール

「ホルムクレゾール」は、根管治療(歯の神経を抜く治療)に使われる消毒剤です。根管(歯の根)にホルムクレゾールを入れて仮のフタをすることで、根管の中を消毒殺菌します。

ホルムクレゾールの原料は、クレゾールとホルマリンです。どちらも独特の刺激臭を持っているため、強い匂いを放ちます。近年は化学物質過敏症への配慮などから、ホルムクレゾールを使用している歯医者は減少しています。

レントゲンの現像液

レントゲンフィルムを使用している歯医者では、その場で現像をしています。このときに使用する「現像液」にも独特な匂いがあります。

近年はデジタルレントゲンの普及が進んでおり、レントゲンフィルムを現像する歯医者は少なくなっているようです。

器具や椅子などの消毒液

歯医者では、治療が終わるごとに器具や椅子を消毒しています。消毒液はアルコールや塩素系が多く、それらが独特な匂いを放ち、いわゆる「病院の匂い」を発することがあります。

匂いの原因は薬剤だけではない

歯医者に漂っている匂いは薬剤によるものですが、治療中に感じる匂いは、それだけが原因ではありません。特に根管治療を受けているときは、薬剤とは違った匂いを感じることが多いです。

根管(歯の根っこ)に細菌が入ると、そこに膿がたまってしまいます。根管治療の最中、下水のような匂いを感じる場合は、この膿が原因です。また、歯の内部にある血液や神経が感染のために壊死してしまい、匂いの元になっているケースもあるでしょう。根管治療では、膿や感染した部分を全て除去するため、嫌な匂いが表に出てきます。

根管治療の後に匂いが発生した場合は、根管の中に細菌が残ってしまった可能性があります。放置すると周囲の歯や歯ぐきに感染が広がり、あごの骨にまで影響を及ぼすかもしれません。できるだけ早く歯医者の診断を受けましょう。

また過去の治療で装着した差し歯や銀歯、プラスチック素材が匂いの原因になることもあります。これは経年劣化でできた傷に細菌が繁殖したり、接着剤がはがれた隙間にプラークがたまったりするためです。この治療を行う際も、匂いを感じる場合があるでしょう。

歯医者の匂い軽減の取り組み例

歯医者の匂い軽減の取り組み例

嗅覚には、記憶を呼び起こす作用があります。「歯医者の匂い」と「治療の恐怖」が脳の中で結び付いてしまうと、匂いを嗅いだだけで怖くなってしまいます。近年はその点を考慮して、匂いの軽減に取り組む歯医者が増えてきました。

取り組みの内容は、大きく3つに分けられます。

匂いを逃がす

高性能な空気清浄機の使用は、匂い対策に効果的です。床置きだけではなく、壁に設置したり天井に埋め込んだりして使う空気清浄機もあります。

香りを重ねる

アロマディフューザーやフレグランスを使って、歯医者の匂いに心地良い香りを重ねるのも良い方法です。アロマが持つリラックス効果も期待できます。ただし、香りの組み合わせによっては逆に不快に感じる可能性もあるため、慎重に香りを選ぶことが大切です。

匂いを出さない

薬剤の匂いそのものを出さない工夫をしている歯医者もあります。匂いが強い薬剤はファスナー付きの袋に入れる、匂いが少ない材料に変更するといった工夫がされています。

匂いに配慮してくれる歯医者を選ぼう

今回の記事では、歯医者の匂いの原因から、その軽減に向けた取り組みまで解説しました。

歯医者でも空気清浄機や香りを用いたり、匂いの少ない材料を選んだりと、さまざまな工夫を凝らしています。診察の際、匂いに敏感なことを伝えると、配慮をしてくれる歯医者もあります。

歯医者の匂いは、苦手な人にとっては軽視できない問題です。歯医者を選ぶ際は、匂い対策をしているかどうかも確認しておきましょう。

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