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2025.02.27
歯科検診・予防

なぜ歯医者の治療期間は長い? 5つの理由と長引かせないためのポイント

歯科治療に通うと、予想以上に治療期間が長く感じることがあります。多くの方が「もっと早く終わると思っていたのに」と思うかもしれません。実際、歯の治療は一回の通院では完了しないことがほとんどです。そのため、治療にかかる期間が長くなる理由を理解しておけば、心理的なハードルを下げることができるでしょう。

本記事では、歯医者の治療期間が長い理由を5つの視点から解説します。治療を長引かせないためのポイントも合わせてご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

歯医者の治療期間が長い5つの理由

歯医者の治療期間が長い5つの理由

歯医者の治療期間が長いのは、治療や保険に関する理由があります。以下では主な5つの理由を挙げて解説します。

1.症状の進行具合では複数回の通院が必要だから

虫歯や歯周病などの治療には、症状の進行度合いが大きく影響します。初期の虫歯や歯茎だけの軽い炎症だけであれば、数回の治療で済むこともありますが、進行した虫歯や重度の歯周病では、治療に複数回の通院が必要です。

特に虫歯が神経にまで達している場合、神経の治療や内部の消毒、薬剤を詰める根幹治療を行い、その後最終的な詰め物やかぶせ物を装着する必要があります。また歯周病では、歯茎のケアや清掃が中心の歯周基本治療や歯周外科治療など、様子を見ながら進行するため、一定の時間が必要です。患者さんの状態に合わせた段階的な処置が求められるため、一度の診療で終わることはないと考えておきましょう。

2.段階を踏んで治療する必要があるから

多くの歯科治療は、複数の段階を踏んで進められます。例えば、詰め物や被せ物の製作には型取りを行い、その後型の確認や調整を行います。これらの工程は1回の診療で終わることはなく、通常は数回の通院が必要です。また治療後には経過観察が求められる場合も多く、これも治療期間が長くなる要因の1つです。治療の進行状況や患者さんの反応によっては、追加の調整が必要になることもあります。

3.保険診療のルールがあるから

日本では、医療機関にかかる多くの患者さんは保険診療を利用しています。歯科の保険診療には、1回の治療で行うことができる治療内容や月の保険診療の回数に制限があります。そのため、1つの治療を完了させるためには、複数回の通院が求められることが多いです。

例えば、保険診療で歯石取りをする場合では、施術前に歯茎の検査を実施し歯石を除去します。除去した後にまた検査を行い、歯茎の中の歯石を除去します。このように治療ごとに精密な計画に基づいた治療の実施が必要となるため、通院を何回も重ねることが一般的です。

4.お口全体のバランスを考慮した治療が必要だから

歯科治療は、単に痛んでいる部分を治療するだけではなく、口全体のバランスを考慮する必要があります。例えば1本の虫歯を治す場合でも、全体の噛み合わせや隣接する歯への影響を考慮しながら治療を進めなければなりません。また複数の虫歯が見つかった場合は、それぞれの進行具合や症状に合わせた治療が必要なので、一度に全ての治療ができるわけではありません。それぞれの問題を解決しつつ、噛み合わせの調整や治療後のアフターケアなど全体的なバランスも重要となるため、予想以上に時間がかかることがあります。

5.計画的な治療が求められるから

歯科治療では、患者さんの状態に応じて計画的に治療を進めることが求められます。例えば痛みのある部分のみを処置しても、周りの環境も合わせて整えていかないと後にまた問題が出てくる可能性が高いからです。このように歯科治療は全体的なバランスが重要なため、一カ所の治療であっても、長期的な視点で健康な歯を維持するための計画的なアプローチが必要です。その結果として治療期間が長くなることがあります。

歯医者の治療を長引かせないためのポイント

歯医者の治療をできる限り早く終わらせるために、ご自身でできる対策はあるのでしょうか。以下では、歯医者の治療を長引かせないためのポイントを紹介します。

虫歯や歯周病などの予防を徹底する

歯医者の治療をスムーズに進めるには、日頃から歯のケアを徹底することが重要です。毎日の歯磨きに加えてデンタルフロスの使用や、定期的な歯科検診を受けることで、虫歯や歯周病の進行を抑えることができます。予防を徹底すれば、治療の頻度や通院の回数を減らすことができ、結果的に治療期間の短縮が可能です。

早期発見・早期治療を心掛ける

歯の疾患は初期段階で治療を始めると、通院回数を減らすことができます。症状が軽い段階であれば、治療が簡単で期間も短くて済みます。繰り返しになりますが、定期的に歯科検診を受けたり、痛みや違和感を感じたらすぐに歯科医を受診したりすることが大切です。早期に治療を受ければ症状が悪化する前に処置を施すことができ、結果として少ない通院回数で済ませることが可能です。

事前に治療計画について確認する

治療が長引くと感じる原因の1つとして、歯科医と患者さんとの間で治療計画がしっかりと共有されていないこともあります。治療が始まる前に、通院回数や治療の詳細についてしっかりと確認しておくと、治療が長くなる理由が理解できるため「無駄に長引いている」という感覚を持ちにくいです。治療内容や期間について不明点があれば、積極的に質問をして疑問を解消しましょう。

新しい医療機器を使用しているクリニックを選ぶ

近年、歯科治療の効率を高めるために、新しい技術を用いた医療機器を導入しているクリニックが増えています。例えば、CAD/CAMシステムを使えば型取りの精度が向上し、詰め物や被せ物の製作時間が短縮できます。またレーザー治療を使えば、痛みを軽減しながら迅速に虫歯や歯周病の治療が進みます。これらの技術により、治療期間が従来よりも短くなることが期待できます。ただし、保険適用にならないケースも多いため治療を決める前に確認しましょう。

まとめ

歯医者の治療期間が長くなる理由には、症状の進行具合や段階的な治療が求められること、保険診療の制約などが挙げられます。しかし予防を徹底して早期治療を心掛けることで、治療期間を短縮することは可能です。また事前に治療計画を確認したり、新しい技術の医療機器を導入しているクリニックを選んだりすることも有効です。治療が長期にわたる場合でも焦らず、計画的に治療を受けて長期的に歯の健康を守りましょう。

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