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2024.12.27
歯科検診・予防

歯肉のセルフチェックで歯とお口の健康を守ろう! 歯周病に関する情報も紹介

歯肉が赤く腫れていたり、歯磨きで出血したりしていませんか? 歯周病に代表される口の中の疾患は、歯肉に初期症状が現れることが多いものです。自覚症状がないからと放置すると、いつの間にか病状が進み気付いたときには重症化していることも珍しくありません。

今回の記事では、歯肉の状態を簡単に確認できるセルフチェックや、歯周病の予防・対策に関する情報をまとめました。口の中を健やかに保つためのヒントを紹介します。

歯肉のセルフチェックの重要性

歯肉のセルフチェックは、歯周病の早期発見に大きく貢献します。

歯周病は、「日本人の8割がかかっている、またはかかってはいないものの何らかの所見が認められる」ほど、多くの人に身近な疾患です(※)。しかし歯周病を放置すると、歯を支える顎の骨が溶けるなど、深刻な事態を引き起こす可能性があります。

歯周病の症状を自覚できないまま、歯を失ってしまう人もいます。気付いたときにはもう症状が顎の骨まで進んでしまい、入れ歯の作製さえ難しいケースも少なくありません。

このような事態を防ぐためにも、歯肉のセルフチェックを行い、早期発見・早期治療を心掛けましょう。日頃から歯肉の状態を観察することで、異変にいち早く気付き、適切な対応を取れます。

※参考:厚生労働省.「歯周疾患の有病状況」.https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03-004.html ,(参照 2024-10-07).

歯肉のセルフチェック方法

歯肉のセルフチェック方法

健康な歯肉は、薄いピンク色で弾力があります。しかし歯周病などのトラブルが発生すると、歯肉にさまざまな変化が現れます。次のような異常がないかチェックしてみましょう。

●  歯肉が赤く腫れている

●  口臭がする

●  歯肉が痩せている部分がある

●  歯を磨くと出血する

●  歯が浮いた感じがする

●  ぐらついている歯がある

以下ではチェックリストの中でも特に分かりやすい「赤い腫れ」「出血」「歯のぐらつき」について解説します。

歯肉の赤い腫れ

歯に付着したプラーク(白くねばねばした柔らかい汚れ)の中で歯周病菌が繁殖すると、歯肉に炎症を引き起こします。

歯肉の赤い腫れは炎症のサインです。炎症を起こした歯肉は、体の免疫反応に伴い充血するため、赤くなって見えます。

歯肉が赤く腫れていたら、なるべく早く歯科医院を受診しましょう。すぐに行けないときは、応急処置として抗炎症成分を配合した歯周ケア用品で対応します。

歯磨き時の出血

炎症が起きているもう一つのサインが、歯磨きに伴う出血です。炎症を起こした歯肉は弱く、歯ブラシが当たった程度の衝撃でも出血することがあります。

炎症が軽い段階なら、出血はすぐに止まります。しかし油断は禁物です。

歯のぐらつき

歯肉の炎症が歯周病へと進み長時間続いてしまうと、歯がぐらついてきます。こうなると顎の骨まで影響が及び、骨が溶け始めている可能性があります。

もしも炎症がないのに歯がぐらつく場合は、強い負荷がかかっていないかチェックしましょう。歯が抜けたまま放置していたり、歯ぎしりや食い縛りをしていたりすると、歯の周りの骨まで溶けていってしまうことさえあります。

歯のぐらつきに気付いたら、すぐに歯科医院を受診することが大切です。歯科医院では、顎の状態を調べるレントゲン撮影や、歯肉の検査をしてもらえます。

歯肉のセルフチェックで歯周病を早期発見

前述したように、歯肉のセルフチェックを続けていくことでさまざまな異常を早期発見できます。

チェック項目の中にある口臭や歯が浮いた感じは、時間帯や疲れで起きることもあるため、つい軽く考えがちです。しかしその軽微な異常こそ、病気の前触れかもしれません。

ここでは歯科医師による診察方法、歯周病と全身疾患の関係について解説します。

歯科医師による歯周病の診察

歯科医院ではプロービング検査をすることがあります。プロービング検査では、歯科医師が目盛り付きの針状の器具を歯周ポケット(歯と歯肉の隙間)に差し込み、その深さを測定します。

正常な歯肉の場合、歯周ポケットの深さは1~2mm程度です。しかし歯周病を発症すると4mm以上、重症の場合は10mm以上になることもあります。またプロービング検査後に出血があれば、歯周病菌が活発に活動している証拠です。

全身疾患との関連性

歯周病の恐ろしいポイントは、影響が口の中だけにとどまらないことです。歯周病菌が歯肉の傷口から血管に侵入し、体のあちこちで以下のような疾患を誘発する可能性があります。

病名 歯周病菌の影響
糖尿病 炎症がインスリンの働きを悪くする
心筋梗塞などの心疾患 歯周病菌の毒素が動脈硬化を誘発する
脳梗塞
早産 歯周病菌が子宮を収縮させる
誤嚥性肺炎 誤嚥により歯周病菌が肺に入り炎症を起こす

歯周病はサイレントディジーズ

歯周病は、初期段階ではあまり目立った症状が現れません。だからこそ、歯肉の腫れや出血などの小さなサインを見逃すと、またたく間に進行してしまいます。

そのため、歯周病はサイレントディジーズ(静かな病)とも表現されます。この恐ろしい病気を早期発見するためには、やはり歯肉のセルフチェックが欠かせません。

歯肉のセルフチェックをして快適な毎日を

今回の記事では、歯肉のセルフチェックが必要な理由から、代表的な疾患である歯周病まで解説しました。

繰り返しになりますが、異常のサインは歯肉に現れます。歯肉のセルフチェックを行い、気になる症状があれば歯科医師の診察を受けることで、口の中の健康維持が可能です。

この記事をきっかけに、鏡を見て自分の歯肉の状態をチェックしてみましょう。

 

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