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2024.08.26
その他

麻酔を子供の歯科治療で使っても大丈夫? 注意点や麻酔の種類も解説

子供の虫歯治療や抜歯では、痛みを軽減させるために麻酔を使う場合があります。しかし、子供に負担をかけるのではないかと不安になる方もいるのではないでしょうか。トラブルを抑えるためには、何歳から麻酔の投与が推奨されるのかや、麻酔時の注意点を知る必要があります。

 

本記事では、子供の歯科治療で麻酔を使っても良いのかを、注意点や麻酔の種類と併せて解説します。

 

 

子供の歯科治療で麻酔が必要と言われた……使っても大丈夫?

歯科治療での麻酔は、0歳から使用できるとされています。ただし、小さい身体に麻酔を投与すると負担をかけてしまう可能性があるため、推奨はされていません。麻酔を投与すれば痛みは感じなくなりますが、麻酔用の注射の痛みにより、子供が泣き出してしまうケースが考えられるためです。従ってある程度痛みに耐えられるとされる6歳頃までは、使用を控えるのが望ましいです。

また重症化していない虫歯の治療では、体への負担を避けるため、基本的に麻酔を使いません。重症化の恐れがある歯が見られたときは、悪化防止の薬を患部に塗って一時対処を行い、注射の痛みに耐えられる年齢になってから、本格的な治療に入ります。

子供の歯科治療に使われる麻酔の種類は?

子供の歯科治療で使用される麻酔は、以下の通りです。

  • 局所麻酔
  • 笑気吸入鎮静法
  • 静脈内鎮静法

それぞれの麻酔方法について解説します。

局所麻酔

局所麻酔とは、治療する歯の歯茎や粘膜などに麻酔を投与する方法です。虫歯治療や抜歯の痛みを軽減させるために、歯医者でよく使用されています。注射は腕に行うのが一般的ですが、歯科医では歯茎や粘膜に直接針を刺すため、注射時に痛みが伴うケースも考えられます。

最近では痛みを感じにくい細い針が導入されている歯科医もあるため、気になる方はかかりつけの歯科医に問い合わせてみましょう。

笑気吸入鎮静法

笑気吸入鎮静法とは、鎮痛・鎮静効果を持つ笑気ガスを吸入し、不安や恐怖感を和らげて子供をリラックス状態にさせる方法です。笑気ガスを吸っている間は意識があるため、医師との受け答えも行えます。また吸入を止めてから数分で身体の外へ放出されるため、麻酔が切れるまで病院で待機する必要がないのがメリットです。呼吸器や循環器にもほとんど影響を与えず、肺や心臓に障害を持っている子供にも使用できます。

静脈内鎮静法

静脈内鎮静法とは、点滴で麻酔を静脈に投与してリラックス状態に持っていく方法です。笑気吸入鎮静法よりも麻酔の効果が高いため、意識がほとんどない状態で治療を受けられます。気付いたときには治療が終わっており、子供に余計なストレスや心配を与えないのがメリットです。

麻酔治療後は半日程度ふらつきが残るため、単独行動や自転車の運転は避けるようにしてください。

麻酔を使った後の注意点

麻酔を使った後の注意点は、以下の3つです。

  • 麻酔が切れてから食事を取る
  • 熱い飲み物は飲ませない
  • 手で患部を触らせない

それぞれの点について、具体的に解説します。

麻酔が切れてから食事を取る

食事は、麻酔の効果が切れてから取るようにしましょう。麻酔が効いている間は口内の感覚がないため、食事で口の中を噛んでしまった場合に出血する恐れがあるためです。また違和感を覚え、口から食べ物をこぼしてしまう可能性があります。トラブルが起きないよう、治療から食事までに空ける時間を確認しておきましょう。

熱い飲み物は飲ませない

熱い飲み物は飲ませないようにしましょう。前述した通り、麻酔が効いている間は口内の感覚がありません。麻酔の効果が切れていないうちに熱い飲み物を飲むと、気付かぬうちに火傷をしてしまう可能性があります。

とはいえ水分をまったく摂らないのは脱水症状の原因になるため、水分補給は常温の飲み物で行いましょう。

手で患部を触らせない

手で患部を触らないよう、子供に注意を促しましょう。感覚がない分、子供は口内に違和感を覚えます。その違和感から患部を触ってしまうと、雑菌が入って悪化する恐れがあるため気を付けましょう。

麻酔治療を子供にどう伝える?

麻酔治療は痛みを伴う可能性があるため、たとえ大人が治療を受けるとしても不安になります。しかし、子供はそれ以上に不安や嫌悪感が大きいです。不安を和らげるには、あらかじめ子供に治療内容を伝えておくのが重要です。

曖昧に伝えると心の準備ができず、さらに不安が増す恐れがあります。どこでどのような治療を何のために行うのか、優しく伝えましょう。

子供に麻酔を使う場合は、歯科医と相談して治療を進めよう

歯科治療での麻酔の投与は0歳から可能といわれていますが、子供の体に負担をかける可能性があるため、痛みが多少我慢できる6歳頃までは使用を控えるのが望ましいです。

また治療後は食事や熱い飲み物の摂取は控え、患部を手で触らせないようにしてください。治療内容は子供に治療当日までに分かりやすく伝え、不安をできる限り少なくしてあげるのが大切です。

定期検診を受けつつ、麻酔治療が必要となった場合は、歯科医とよく相談して治療を進めましょう。

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