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2024.09.24
歯科検診・予防

歯科恐怖症とは? 原因や克服法を解説

歯科治療に強い恐怖を感じる「歯科恐怖症」。この症状を放っておくと、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

克服には、心理療法や薬物療法が効果的です。また、患者の不安に寄り添い、痛みに配慮してくれる歯科医院を選ぶことも重要です。

恐怖症と向き合い、適切な治療を受けることで、健康な歯と心を取り戻せるでしょう。

 

歯科恐怖症

 

歯科医院への通院に恐怖を感じる人は少なくありません(※)。

医師や治療、環境に対する恐怖心が非常に強く、歯科医院に足を踏み入れることさえ難しいような状態を「歯科恐怖症」と呼びます。

 

この歯科恐怖症が原因で治療や検診を避けていると、虫歯や歯周病などの口腔衛生の悪化だけでなく、

全身の健康に思わぬ影響が及ぶ可能性も高くなるでしょう。

 

そこで本記事では、歯科恐怖症とはどのようなものなのか、その原因と克服するための方法について詳しく解説します。

 

※参考:歯科恐怖症学会.「歯科恐怖症学会について」. (参照 2024-08-09).

 

歯科恐怖症とは歯科治療に関連する恐怖を指す

 

歯科恐怖症とは、歯科治療に対して強い恐怖心を抱くことを指します。

この症状を抱える人は、歯科医院に行くこと自体に強い不安を感じ、治療を受けることを避けてしまいがちです。

 

歯科恐怖症の人が歯科治療を受けようとすると、身体的、心理的、行動的な症状が現れることがあります。

身体的な症状としては、歯科医院に行く前から発汗や手の震え、吐き気やめまいなどが挙げられます。

いざ治療を受ける段階になると、それらの症状がさらに悪化することもあるでしょう。

 

また心理面でみられるのは、歯科治療の予約を取ること自体に恐怖心を抱いたり、治療のことを考えるだけで強い不安や恐怖を感じたりするといった症状です。

そのような心理状態が原因となり、歯科治療の予約を遅らせたり、予約を取れなかったりするなどの行動的な症状につながることもあります。

 

このように、歯科恐怖症は身体的にも精神的にも大きな負担となる症状です。

 

歯科恐怖症になってしまう理由

 

歯科恐怖症になってしまう主な理由は、過去の体験、周囲からの影響、喪失感の3つだといわれています。具体的には次の通りです。

 

  • 過去の体験:麻酔が痛かった、麻酔の効きが悪く痛みに耐えて治療を受けた
  • 周囲からの影響:歯科治療についてネガティブな情報を見聞きした
  • 喪失感:治療中に自分の現状をコントロールできないと感じた

 

このような体験やイメージが積み重なり、歯科治療に対する恐怖心が深く刷り込まれてしまうのです。

 

歯科恐怖症を放置するリスク

 

歯科恐怖症が原因で適切な治療を避け続けることで、深刻な問題を引き起こす可能性があります。以下に、その主な影響をご紹介します。

 

口腔衛生の悪化と治療の困難化

 

歯科恐怖症で検診や治療を避けると、口腔衛生が急速に悪化する恐れがあります。虫歯や歯周病が進行し、より複雑で痛みを伴う治療が必要になるかもしれません。

さらに、治療の難しさが増すことで、結果的に治療にかかる費用が高くなることも考えられます。

 

全身の健康への影響

 

口腔の健康は全身の健康と深く関わっています。特に歯周病は糖尿病と強い関連性があり、また心疾患や慢性腎臓病、呼吸器疾患などのリスクも高める可能性があります。

 

社会生活への影響

 

口腔衛生の悪化は、見た目にも影響を与える可能性があります。歯並びや歯の色の変化、口臭などが生じることで、

自信を失ったり、他人とのコミュニケーションを避けるようになったりする可能性があります。

 

歯科恐怖症を克服する方法

 

歯科恐怖症を克服するためには、適切なアプローチを取ることが重要です。

そこで以下では、歯科恐怖症を乗り越えるための実践的な方法として、心理療法と薬物療法をご紹介します。

 

心理療法

 

心理療法の中でも認知行動療法は歯科恐怖症の克服に効果が期待できます。認知行動療法は恐怖に対する考え方を変えて、

行動を修正することにフォーカスした心理療法です。具体的には歯科治療に対するネガティブなイメージを、現実的かつポジティブなイメージに変更していく方法を指します。

 

個人でイメージを変えようとしてもスムーズにいかない可能性もあるため、専門的な治療を受けてみましょう。

 

薬物療法

 

薬物療法で歯科恐怖症を克服することも可能です。例えば、鎮静剤や抗不安薬を服用することで、治療中の不安や緊張を抑えられます。

なお、歯科医によっては治療に当たり、薬を処方してくれるケースもあります。

 

歯科恐怖症は医師との綿密なコミュニケーションも必要

 

心理療法や薬物療法に加えて、歯科恐怖症の人が歯科治療を受けるのであれば、医師とのコミュニケーションを重要視しましょう。

治療に当たり不安な点を相談できる、治療方法を丁寧に説明してくれる医師と信頼関係を構築することが大切です。

 

また適切な鎮痛技術や局所麻酔、鎮静法によって痛みを抑える取り組みをしている歯科医院を選ぶこともポイントです。

他にも個室を導入しているといったように、リラックスできる空間作りに取り組んでいる歯科医院を選んでみましょう。

 

歯科恐怖症と向き合って治療につなげよう

 

歯科恐怖症を放置していると口腔衛生が悪化するだけでなく、さまざまな全身症状につながる恐れがあります。

そのため、心理療法や薬物療法によって歯科恐怖症を克服しましょう。

また治療方法を説明してくれる、痛みに配慮してくれる歯科医院を選ぶことも大切です。

 

恐怖を乗り越え、健康な歯と笑顔を取り戻すための第一歩を、今日から踏み出しましょう。

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