口内炎は歯科医院の受診が可能? 口内炎の種類や治療方法を解説
歯科医院では、口内炎を含めた口の中のトラブルにも対応しています。口内炎とは、主に口の中に起きる炎症を指し、複数の種類があります。歯科医院で口内炎の原因や症状に合った治療を受ければ、早めの回復や再発防止につながるでしょう。
この記事では、口内炎の種類や治療方法、受診を考えるタイミングについて解説します。
口内炎は歯科医院の診療が可能
口内炎は歯科医院で診察や治療を受けられます。
口内炎は頬の内側や歯茎、舌、唇の裏側、喉の奥などの粘膜に炎症が起こっている状態です。なお、口内炎は細菌やウイルスの感染など、さまざまな原因によって生じます。中には、噛み合わせの不具合といった歯のトラブルと関係しているケースもあります。
歯科医院では、口内炎の原因や症状に応じた対応が可能です。口内炎を早めに治したい場合や、口内炎を繰り返している場合などは、歯科医院の受診を検討するとよいでしょう。
口内炎の種類と症状
口内炎の中でも代表的とされているのが、「アフタ性口内炎」と「カタル性口内炎」、「ウイルス性口内炎」の3種類です。この他、食べ物や金属のアレルギー反応が引き金となる「アレルギー性口内炎」や、喫煙習慣によって引き起こされる「ニコチン性口内炎」などもあります。
ここでは、アフタ性口内炎・カタル性口内炎・ウイルス性口内炎について、症状や原因を詳しく見ていきましょう。
アフタ性口内炎
アフタ性口内炎は、口の中に円形・だ円形の潰瘍が生じた状態です。潰瘍部分は白く、周りは赤くなっています。なお潰瘍は1つだけでなく、一度に複数が生じる場合もあります。
アフタ性口内炎の原因として考えられるのは、免疫力の低下やストレス、栄養不足、睡眠不足などです。10日から2週間程度で自然に回復することが多く、後遺症などもありません。
ただし、他の疾患や飲んでいる薬が影響している場合は、治りにくかったり再発を繰り返したりすることもあります。
カタル性口内炎
カタル性口内炎は、口の中に潰瘍や水疱、腫れ、びらんなどが生じた状態です。アフタ性口内炎と違い、患部の境界がはっきりとしないのが特徴です。
カタル性口内炎の原因は、物理的な刺激による傷と細菌の繁殖だと考えられています。例えば自分の歯や入れ歯、矯正器具などの接触が刺激となり、口内炎ができることがあります。また、熱い食べ物や飲み物を口にしたときの火傷も考えられる原因の一つです。
さらに、虫歯や歯周病によって口内環境が悪化し、口内炎ができる場合もあります。
ウイルス性口内炎
ウイルス性口内炎は、ウイルスの感染によって口の中に複数の水疱やびらんなどが生じる口内炎です。
ウイルス性口内炎でよく見られるのは、単純ヘルペスウイルスが原因のヘルペス性口内炎です。ヘルペス性口内炎は接触や飛沫によって感染し、特に乳幼児が発症しやすいと言われています。また、発熱や食欲不振などの症状が出ることもあり、風邪と間違いやすいため注意しましょう。
加えて、カンジダ性口内炎などもウイルス性口内炎に含まれます。
口内炎の歯科医院での治療方法
歯科医院での口内炎の治療は、原因や症状に適した方法が取られます。
薬による治療
1つ目は、薬による治療です。口内炎で処方される主な薬は、患部の炎症を鎮める軟膏やパッチタイプの貼り薬です。皮膚や粘膜の働きを整えるビタミン剤などの飲み薬、刺激の穏やかなうがい薬が出されることもあります。ヘルペス性口内炎の場合は、ヘルペスに効果的な薬が処方されます。
歯の不具合の調整
2つ目は歯の被せ物や入れ歯、噛み合わせなど、口内炎の原因となっている箇所を調整する治療です。具体的には粘膜を刺激するような箇所を特定し、削ったり作り直したりします。
レーザー治療
※名古屋歯科ではレーザー治療は行っておりません。
最後に、口内炎にレーザーを照射する「レーザー治療」を取り入れている歯科医院もあります。
レーザー治療は炎症のある部分に直接働きかけるため、痛みの軽減や、患部の回復を促す効果が見込めます。
口内炎で歯科医院を受診するタイミング
一般的に、口内炎は10日から2週間程度で自然と治ることが多いです。それ以上に症状が長引くようなら、歯科医院を受診するとよいでしょう。
ただ、口内炎の原因はさまざまです。歯に関する不具合や口以外の健康状態が影響しているケースなどは、早期の治療が望ましいこともあります。特に以下のようなことが気になる場合は、歯科医院の受診をおすすめします。
- 痛みが強く、食事をしたり話したりするのがつらい
- 口内炎が大きい、または数が多い
- 何度も繰り返している
- 発熱やだるさなどの症状がある
日常的な口内炎の予防方法
日常的な口内炎の予防方法として挙げられるのは、主に以下の3つです。
- 栄養バランスに気を配る
- 睡眠を十分に取る
- 口内をきれいな状態で保つ
前述のとおり、口内炎は栄養不足や睡眠不足、ストレス、口内の細菌増殖などが原因で発症することがあります。
まずは食事の栄養バランスが偏らないよう、日常的に意識しましょう。甘いものはもちろん、熱いものや辛いものを摂りすぎないように注意しつつ、ビタミンCやビタミンB郡が豊富な食べ物を意識して摂取するのがおすすめです。また、疲れが溜まってきたら十分な睡眠時間を確保しましょう。
もちろん、食後の歯磨きも口内炎予防につながる大切な習慣です。口内をきれいな状態で保てるよう、食後は丁寧に歯磨きしましょう。
口内炎の悩みは歯科医院の受診がおすすめ
口の粘膜に炎症を起こす口内炎の種類は、主にアフタ性口内炎やカタル性口内炎、ウイルス性口内炎の3つです。なお口内炎は免疫力や栄養、物理的な刺激など、さまざまな要因が影響していることがあります。一般的に口内炎は2週間ほどで自然治癒していきますが、痛みがつらい場合や長引く場合、再発を繰り返す場合などは、歯科医院を受診しましょう。
名古屋歯科は歯の治療だけでなく、さまざまな口内トラブルにも対応しています。口内炎などでお悩みのときは、ぜひ一度ご相談ください。